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2018-04-24

review [ 4/23 華道家辻雄貴のいけばなワークショップ Vol.62 ]

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[ 4/23 華道家辻雄貴のいけばなワークショップ Vol.62 ]

かれこれ5年を越えて、月一ペースで開催しているが、まったくもって新しい気付きが生まれるのが不思議であり、当然とも感じるのであり。。
62回目のいけばなワークショップの様子をお伝えします。

花の動勢を確かめる。
その草木花がどうなりたか。私のエゴではなく、対象の動勢に向き合うことが大切だと。

辻先生の言葉に参加者が耳を傾ける。草木花のあるべき姿を見つけ、それを私の創造性によって表出させる。分かるようでいて、それを実践するとなると、それはまた別の話。今回用意された15種類の花材それぞれに動勢があり、それらをどう組み合わしていくか。無限の選択に戸惑うのだが、辻先生はシンプルなアドバイスを送る。「まずは一番気に入った花材を一種選んでください」。そうしていけばなワークショップは始まる。

4月の花材は以下のとおり。
藤、芍薬、あせび、ぎぼし、ユーカリ、マグノリア、べにばな、アンスリウム、カラー、梅花薄黄、木苺、ギガンジウム、ベロニカ、エリンジウム、クレマチス

花の色は季節の移ろいを表す。4月の後半は桜のピンクから藤が象徴するような紫へ。そして、これから夏に向かうとともに青に変化していく。葉の緑は黄緑から濃い緑に変わりゆく最中。それらのグラデーションの豊かさは日本の四季の豊かさそのもの。それらを再発見できるのが、なによりいけばなの面白さだと感じる。

作品が完成したら写真撮影しながら、皆で簡単な品評会。ここで辻先生が手を入れて作品解説することもある。そのビフォーアフターの違いがとても良い学びとなる。一本の花材の向きや長さを変えることによっていけばなを取り巻く空間にはっきりとした変化が見られる。見えるものを動かすことによって、見えないものに影響を与えていることに気付かされる。いけばなとは通常では知覚することのない空間を可視化させる技(わざ)とも言えそうだ。いけばなの奥深さを垣間見たワークショップとなった。

[ 次回のお知らせ ]
5/28(月) ダイナミックに自然と向かい合おう!
plants sculpture studio@スノドカフェ
華道家辻雄貴のいけばなワークショップ Vol.63
講師:辻雄貴(華道家)
日時:2018年5月28日(月) 19:30~
場所:清水本店(オルタナティブスペース・スノドカフェ) Google Map
静岡市清水区上原1−7−3ー2F
TEL:054-346-7669
料金:4,000円(花代、ドリンク込)
定員:10名(要予約)

ご予約・お問い合わせ
スノドカフェ
TEL:054-346-7669(電話受付11:00 – 19:00、火曜日定休)
Mail:お問い合わせフォーム

[ 講師プロフィール ]


辻 雄貴(華道家 シャクジ能アーティスティックディレクター)
1983年 静岡県出身。工学院大学大学院工学研究科建築学専攻 修士課程 修了。辻雄貴空間研究所 主宰。建築という土台を持ちながら追求する「いけばな」は、既存の枠組みを超えて、建築デザイン、舞台美術、彫刻、プロダクトデザインなど、独自の空間芸術として演出される。人と建築と植物。三つの関係性を考え、植物の生命力と人間の創造力を融合させた空間表現には他に類がない。近年は、国内外問わず様々なブランドとアートワークを発表。世界を舞台に、日本の自然観・美意識を表現している。 また、日本の古来の芸能やものづくりの神の名を冠した「シャクジ能」を能楽師大倉流大鼓方大倉慶乃助と共に旗揚げ。いけばなと能が同時代に生まれたことを前提に、伝統芸能の新しいかたちを提案している。「シャクジ能」では、移動舞台のデザイン・基本設計や舞台美術などを手がけるアーティスティック・ディレクターとしても活動している。 2013年、フランスにて「世阿弥生誕650年 観阿弥生誕680年記念 フェール城能公演」の舞台美術を手がける。 2015年静岡とフランス、カンヌとの文化交流事「シズオカ×カンヌ×映画祭」では、アーティスティックディレクターに就任。 2016年、ニューヨーク カーネギーホール主催公演にていけばなを披露。カーネギーホール史上初の華道家となる。 2017年、スペイン フェリペ6世国王夫妻来日に際して、天皇皇后両陛下ご臨席のもと、静岡浮月楼「月光の間」にて献花・室礼をおこなう。
公式HP http://yukitsuji.com/
instagram https://www.instagram.com/tsuji.ikebana/

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